「帰京」テスト対策〈第1回〉
「帰京」(前半部)において、テストに出そうな内容にできるだけ絞ってお話しましょう。テスト対策は次のような流れで行うとよいでしょう。このサイトは下記の流れで解説をしています。
テスト直前でもすべきことの基本は、「本文を読むこと」です。これまで学習した内容をしっかり思い出しながら読みましょう。
古文の問一は「よみ」の問題であることが多いですね。出題されるものは決まっているので、ここで落とさないように、しっかり確認しておくことです。
「どのような話」か、簡単に説明できる状態にしましょう。
ここでのメインになります。古文はどうしても「知識」を問う必要があるので、問われる箇所は決まってきます。それならば、「よく問われる」出題ポイントに絞って学習すれば、大きな失点は防げそうですね。このサイトでは「よく問われる」箇所のみを説明していますので、じっくり読んでみてください。
いわゆる「文学史」の問題です。テスト対策としては、それほど大きな点数にはならないのですが、確実に得点したいところです。
本文読解の一問一答を解答し、古典文法の問題を解答します。文法の問題は必ず出題されます。それは、直接「動詞の活用」や「助動詞の意味」を問うような問題だけでなく、現代語訳や解釈の問題などでも出題されます。必ず問題を解いて、できるようになっておきましょう。このサイトは文法事項の説明も充実しているので、詳しく知りたいときは、ぜひそれぞれの項目に進んで学習してみてください。
本文の確認
テスト直前でもすべきことの基本は、「本文を読むこと」です。これまで学習した内容をしっかり思い出しながら読みましょう。「テスト対策」はあえてふりがなをつけていません。不安な場合は、「読解のコツ」の「本文を読む」で確認してみてください。
京に入り立ちてうれし。家に至りて、門に入るに、月明かければ、いとよくありさま見ゆ。聞きしよりもまして、言ふかひなくぞこぼれ破れたる。家に預けたりつる人の心も、荒れたるなりけり。中垣こそあれ、一つ家のやうなれば、望みて預かれるなり。さるは、便りごとに物も絶えず得させたり。今宵、「かかること。」と、声高にものも言はせず。いとはつらく見ゆれど、志はせむとす。
(『土佐日記』より)
読みで問われやすい語
青線部の読みができるようになっておきましょう。
- 今宵、「かかること。」と、声高にものも言はせず。
- 志はせむとす。
解答はこちら(タップで表示)
「今宵」は「こよい」、「声高」は「こわだか」、「志」は「こころざし」です。この箇所はあまり出題されないかもしれませんね。
あらすじの確認
・都に到達した
・家の門を入ると月明かりで家の様子が見える
・家が荒れ果てていることがわかる
・預けた人へ不満もあるが、何もいわずにお礼をする
出題ポイント
以下の5項目が何も見ずに訳すことができるか。確認してください。
- 家に預けたりつる人の心も荒れたるなりけり
- 中垣こそあれ、
- さるは、たよりごとにものも絶えず得させたり
- 「かかること」と、声高にものも言はせず
- いとはつらく見ゆれど、志はせむとす
文学史・文学作品の確認
『土佐日記』は、紀貫之によって書かれた平安時代中期の仮名日記です。文学史的な内容も含めて冒頭文を読んでおくことが重要です。ぜひこちらもご覧ください。

練習問題(一問一答&文法問題)〈第1回〉
では、上記の内容が本当に理解できたか、実際に問題を解きながら確認してみましょう。
「帰京」テスト対策〈第2回〉
『土佐日記』「帰京」の後半部において、テストに出そうな内容にできるだけ絞ってお話しましょう。テスト対策は次のような流れで行うとよいでしょう。このサイトは下記の流れで解説をしています。
テスト直前でもすべきことの基本は、「本文を読むこと」です。これまで学習した内容をしっかり思い出しながら読みましょう。
古文の問一は「よみ」の問題であることが多いですね。出題されるものは決まっているので、ここで落とさないように、しっかり確認しておくことです。
「どのような話」か、簡単に説明できる状態にしましょう。
ここでのメインになります。古文はどうしても「知識」を問う必要があるので、問われる箇所は決まってきます。それならば、「よく問われる」出題ポイントに絞って学習すれば、大きな失点は防げそうですね。このサイトでは「よく問われる」箇所のみを説明していますので、じっくり読んでみてください。
いわゆる「文学史」の問題です。テスト対策としては、それほど大きな点数にはならないので、時間がない場合は飛ばしてもよいかもしれません。
本文読解の一問一答を解答し、古典文法の問題を解答します。古典文法の問題は必ず出題されます。それは、直接「動詞の活用」や「助動詞の意味」を問うような問題だけでなく、現代語訳や解釈の問題などでも出題されます。必ず問題を解いて、できるようになっておきましょう。このサイトは文法事項の説明も充実しているので、詳しく知りたいときは、ぜひそれぞれの項目に進んで学習してみてください。
本文の確認
テスト直前でもすべきことの基本は、「本文を読むこと」です。これまで学習した内容をしっかり思い出しながら読みましょう。「テスト対策」はあえてふりがなをつけていません。不安な場合は、「読解のコツ」の「本文を読む」で確認してみてください。
さて、池めいてくぼまり、水漬ける所あり。ほとりに松もありき。五年六年のうちに、千年や過ぎにけむ、かたへはなくなりにけり。今生ひたるぞ交じれる。大方のみな荒れにたれば、「あはれ。」とぞ人々言ふ。思ひ出でぬことなく、思ひ恋しきがうちに、この家にて生まれし女子の、もろともに帰らねば、いかがは悲しき。船人もみな、子たかりてののしる。かかるうちに、なほ悲しきに耐へずして、ひそかに心知れる人と言へりける歌、
生まれしも帰らぬものをわが宿に小松のあるを見るが悲しさ
とぞ言へる。なほ飽かずやあらむ、また、かくなむ。
見し人の松の千年に見ましかば遠く悲しき別れせましや
忘れ難く、口惜しきこと多かれど、え尽くさず。とまれかうまれ、とく破りてむ。
(『土佐日記』より)
読みで問われやすい語
青線部の読みができるようになっておきましょう。
・五年六年のうちに、千年や過ぎにけむ、
・大方のみな荒れにたれば、
・この家にて生まれし女子の、
・口惜しきこと多かれど、
・とまれかうまれ、とく破りてむ。
解答はこちら(タップで表示)
「五年」は「いつとせ」、「六年」は「むとせ」、「千年」は「ちとせ」、「大方」は「おおかた」、「女子」は「おんなご」、「口惜(しき)」は「くちお(しき)」、「破(り)」は「や(り)」。
あらすじの確認
・池のようなところにある松も一部はなくなり、新しい松が生えていた
・船に同乗していた子どもたちを見て、娘とこの地に戻って来られなかった悲しみをより深いものにする
・和歌を2首読む
・こんな文章は早く破り捨ててしまおうといいて、この日記を結ぶ
ここは事実の表記にとどめますが、そこでどのようなことがあったのかがこの文章を読み解くポイントになります。
出題ポイント
以下の6項目が何も見ずに訳すことができるか。確認してください。
- 五年六年のうちに、千年や過ぎにけむ
- 「あはれ。」とぞ人々言ふ。
- もろともに帰らねば、いかがは悲しき。船人もみな、子たかりてののしる。
- 生まれしも帰らぬものをわが宿に小松のあるを見るが悲しさ
- 見し人の松の千年に見ましかば遠く悲しき別れせましや
- とまれかうまれ、とく破りてむ。
練習問題(一問一答&文法問題)〈第2回〉
では、上記の内容が本当に理解できたか、実際に問題を解きながら確認してみましょう。
おわりに
今回は『土佐日記』の「帰京」を読んでいきました。久しぶりに戻ってきた自宅が荒れ果てていたら、つらい気持ちになりますね。さらに、その荒れ果てた家を見て土佐で亡くした娘を思い出し、より一層悲しみを募らせました。そのような作者に思いを馳せることができたならば、この文章を読んだ意味があったのではないでしょうか。
『土佐日記』は文章が比較的読みやすいですが、全文を紹介することはなかなか難しいので、できれば「ビギナーズ・クラシックス」などで多くの文章に触れておきたいですね。興味があれば読んでみてください。
読んでいただきありがとうございます!
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