「若紫」(小柴垣のもと)テスト対策〈第三回〉
「若紫」(小柴垣のもと)の第3パートにおいて、テストに出そうな内容にできるだけ絞ってお話しましょう。テスト対策は次のような流れで行うとよいでしょう。このサイトは下記の流れで解説をしています。
テスト直前でもすべきことの基本は、「本文を読むこと」です。これまで学習した内容をしっかり思い出しながら読みましょう。
古文の問一は「よみ」の問題であることが多いですね。出題されるものは決まっているので、ここで落とさないように、しっかり確認しておくことです。
「どのような話」か、簡単に説明できる状態にしましょう。
ここでのメインになります。古文はどうしても「知識」を問う必要があるので、問われる箇所は決まってきます。それならば、「よく問われる」出題ポイントに絞って学習すれば、大きな失点は防げそうですね。このサイトでは「よく問われる」箇所のみを説明していますので、じっくり読んでみてください。
いわゆる「文学史」の問題です。テスト対策としては、それほど大きな点数にはならないのですが、確実に得点したいところです。
本文読解の一問一答を解答し、古典文法の問題を解答します。文法の問題は必ず出題されます。それは、直接「動詞の活用」や「助動詞の意味」を問うような問題だけでなく、現代語訳や解釈の問題などでも出題されます。必ず問題を解いて、できるようになっておきましょう。このサイトは文法事項の説明も充実しているので、詳しく知りたいときは、ぜひそれぞれの項目に進んで学習してみてください。
本文の確認〈第三回〉
テスト直前でもすべきことの基本は、「本文を読むこと」です。これまで学習した内容をしっかり思い出しながら読みましょう。「テスト対策」はあえてふりがなをつけていません。不安な場合は、「読解のコツ」の「本文を読む」で確認してみてください。
尼君、髪をかきなでつつ、「けづることをうるさがり給へど、をかしの御髪や。いとはかなうものし給ふこそ、あはれにうしろめたけれ。かばかりになれば、いとかからぬ人もあるものを。故姫君は、十ばかりにて殿におくれ給ひしほど、いみじうものは思ひ知り給へりしぞかし。ただ今おのれ見捨て奉らば、いかで世におはせむとすらむ。」とていみじく泣くを見給ふも、すずろにかなし。幼心地にも、さすがにうちまもりて、伏し目になりてうつぶしたるに、こぼれかかりたる髪、つやつやとめでたう見ゆ。
生ひ立たむありかも知らぬ若草をおくらす露ぞ消えむそらなき
またゐたる大人、「げに。」とうち泣きて、
初草の生ひゆく末も知らぬ間にいかでか露の消えむとすらむ
と聞こゆるほどに、
(『源氏物語』より)
これより前の文章(第一回・第二回)は以下の記事をご覧ください。
読みで問われやすい語〈第三回〉
青線部の読みができるようになっておきましょう。
・をかしの御髪や。
・十ばかりにて殿におくれ給ひしほど、
・幼心地にも、さすがにうちまもりて、
解答はこちら(タップで表示)
「御髪」は「みぐし」、「十」は「とお」、「幼心地」は「おさなごこち」です。なお、すべて現代仮名遣いで示しています。「御髪」はよく出題されますが、それ以外はあまり出てきません。
あらすじの確認〈第三回〉
・尼君は女の子の髪を撫でながら、幼い様子を心配する
・10歳くらいになると、もう少し大人びていると説教する
・女の子の母親は同じくらいのときにもう少ししっかりしていたと言う
・自分が見捨てて先立ったら生きていけないと尼君は泣きながら訴える
・それを見て源氏はわけもなく悲しくなる
・尼君に叱られた女の子は髪の毛が美しい
・女の子の将来を心配した和歌を尼君が詠む
・年配の女房がその和歌に対して和歌を詠む
出題ポイント〈第三回〉
以下の3項目が何も見ずに訳すことができるか。確認してください。理解ができたら改めて本文を解釈してみてください。
- かばかりになれば、いとかからぬ人もあるものを
- 生ひたたむありかも知らぬ若草をおくらす露ぞ消えむそらなき
- 初草の生ひゆく末も知らぬまにいかでか露の消えむとすらむ
文学作品・文学史の確認
『源氏物語』は、日本最高峰の古典文学です。別ページに詳しくまとめていますので、そちらをぜひご覧ください。『源氏物語』特徴を簡単にまとめたものは、以下に示しておきます。


練習問題(一問一答&文法問題)〈第三回〉
「若紫」(小柴垣のもと)テスト対策〈第四回〉
続いて、「若紫」(小柴垣のもと)の第4パートにおいて、テストに出そうな内容にできるだけ絞ってお話しましょう。
本文の確認〈第四回〉
テスト直前でもすべきことの基本は、「本文を読むこと」です。これまで学習した内容をしっかり思い出しながら読みましょう。「テスト対策」はあえてふりがなをつけていません。不安な場合は、「読解のコツ」の「本文を読む」で確認してみてください。
僧都あなたより来て、「こなたはあらはにや侍らむ。今日しも端におはしましけるかな。この上の聖の方に、源氏の中将の、わらは病みまじなひにものし給ひけるを、ただ今なむ聞きつけ侍る。いみじう忍び給ひければ知り侍らで、ここに侍りながら、御とぶらひにもまうでざりける。」とのたまへば、「あないみじや。いとあやしきさまを人や見つらむ。」とて簾下ろしつ。「この世にののしり給ふ光源氏、かかるついでに見奉り給はむや。世を捨てたる法師の心地にも、いみじう世の愁へ忘れ、齢延ぶる人の御ありさまなり。いで御消息聞こえむ。」とて立つ音すれば、帰り給ひぬ。
あはれなる人を見つるかな、かかれば、このすき者どもは、かかる歩きをのみして、よくさるまじき人をも見つくるなりけり。たまさかに立ち出づるだに、かく思ひのほかなることを見るよ、とをかしう思す。さても、いとうつくしかりつる児かな、何人ならむ、かの人の御代はりに、明け暮れの慰めにも見ばや、と思ふ心深う付きぬ。(『源氏物語』より)
読みで問われやすい語〈第四回〉
青線部の読みができるようになっておきましょう。
・僧都あなたより来て、
・この上の聖の方に、
・とて簾下ろしつ。
・齢延ぶる人の御ありさまなり。
・いで御消息聞こえむ。
・いとうつくしかりつる児かな、
解答はこちら(タップで表示)
「僧都」は「そうず」、「聖」は「ひじり」、「簾」は「すだれ」、「齢」は「よわい」、「消息」は「しょうそこ」、「児」は「ちご」です。なお、すべて現代仮名遣いで示しています。
あらすじの確認〈第四回〉
・尼君の兄である僧都がやってきて、外から丸見えであることを注意する
・光源氏がこの山の聖の坊に病気の祈祷をしにやってきているということを僧都が聞きつけた
・僧都は、光源氏がお忍びでやってきているのでご挨拶にも行っていない
・それを聞いた尼君は慌てて簾を下ろす
・僧都は尼君に光源氏に会うことをお勧めする
・会うだけで寿命が伸びそうに思う光源氏に、僧都はあいさつをしようとこの場を立つ
・光源氏は自分の姿を悟られないように尼君の家から去る
・尼君の家にいた女の子を思い出して、忍び歩きについて考える
・光源氏は、会えない藤壺の宮の身代わりとして女の子を見続けたいと強く思う
出題ポイント〈第四回〉
以下の4項目が何も見ずに訳すことができるか。確認してください。理解ができたら改めて本文を解釈してみてください。
御とぶらひにもまうでざりける
見奉り給はむや
いで御消息聞こえむ
このすき者どもは、かかる歩きをのみして、よくさるまじき人をも見つくるなりけり
練習問題(一問一答&文法問題)〈第四回〉
では、上記の内容が本当に理解できたか、実際に問題を解きながら確認してみましょう。
おわりに
今回は『源氏物語』若紫の巻「小柴垣のもと」の第3パート・第4パートを復習しました。「小柴垣のもと」はこれでおしまいです。しかし、これは長い長い『源氏物語』のほんの冒頭の一部分なのです。これから先、いろいろな部分を読んでいくことになると思いますが、『源氏物語』のイメージを知るためにも、まずは「あさきゆめみし」を読んでもらいたいと思います。
読んでいただきありがとうございます!
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