「男もすなる日記」(門出)テスト対策〈第1回〉
では、今回の『土佐日記』の冒頭において、テストに出そうな内容にできるだけ絞ってお話します。テスト対策は次のような流れで行うとよいでしょう。このサイトは下記の流れで解説をしています。
テスト直前でもすべきことの基本は、「本文を読むこと」です。これまで学習した内容をしっかり思い出しながら読みましょう。
古文の問一は「よみ」の問題であることが多いですね。出題されるものは決まっているので、ここで落とさないように、しっかり確認しておくことです。
今回の『土佐日記』は、なぜそれが書かれたのかという背景知識が必要になります。また、それがそのまま文学史の知識になります。読解上重要な知識なので、ここで丁寧に確認しておきましょう。
「どのような話」か、簡単に説明できる状態にしましょう。
ここでのメインになります。古文はどうしても「知識」を問う必要があるので、問われる箇所は決まってきます。それならば、「よく問われる」出題ポイントに絞って学習すれば、大きな失点は防げそうですね。このサイトでは「よく問われる」箇所のみを説明していますので、じっくり読んでみてください。
本文読解の一問一答を解答し、古典文法の問題を解答します。文法の問題は必ず出題されます。それは、直接「動詞の活用」や「助動詞の意味」を問うような問題だけでなく、現代語訳や解釈の問題などでも出題されます。必ず問題を解いて、できるようになっておきましょう。このサイトは文法事項の説明も充実しているので、詳しく知りたいときは、ぜひそれぞれの項目に進んで学習してみてください。
本文の確認
今回は重要古語が少ないので、話の内容を想像しながら読んでみてください。テスト直前でもすべきことの基本は、「本文を読むこと」です。これまで学習した内容をしっかり思い出しながら読みましょう。「テスト対策」はあえてふりがなをつけていません。不安な場合は、「読解のコツ」の「本文を読む」で確認してみてください。
男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり。
それの年の十二月の二十日あまり一日の日の戌の時に、門出す。そのよし、いささかに物に書きつく。
ある人、県の四年五年はてて、例の事どもみなし終へて、解由など取りて、住む館たちより出でて、船に乗るべき所へ渡る。かれこれ、知る知らぬ、送りす。年ごろよくくらべつる人々の、別れ難く思ひて、日しきりにとかくしつつののしるうちに、夜更けぬ。
(『土佐日記』より)
読みで問われやすい語
青線部の読みができるようになっておきましょう。
- それの年の十二月の二十日あまり一日の日の戌の時に、門出す。
- ある人、県の四年五年はてて、例の事どもみなし終へて、解由など取りて、住む館たちより出でて、船に乗るべき所へ渡る。
解答はこちら(タップで表示)
「十二月」は「しわす」、「一日」は「ひとひ」、「戌」は「いぬ」、「県」は「あがた」、「解由」は「げゆ」です。すべて現代仮名遣いで表記しています。
背景知識の確認
通常は文学史の知識は「読解」の後に示すのですが、今回はこれを知らないと非常に読みにくいので、「読解」の前に示します。『土佐日記』についてまとめです。下の板書を見てください。

「土佐日記」は平安日記文学の先駆けであり、紀貫之という古今和歌集の撰者の一人が書いた、土佐国(高知県)での国司の任期を終え、都に戻るまでの旅日記です。当時、文字については、仮名は女性が使うものとされ、男性は「真名」つまり漢字を使うとされていました。ですが、様々な気持ちを詳細に書くには漢字よりも仮名の方が都合が良かったので、わざわざ女性のふりをして日記を書きました。というわけで、作者は仮名を用いて日記を書くために、あえて女性のふりをするわけです。
あらすじの確認
- 男が書く日記を女の私も書いてみよう
- 12月21日、午後8時ころ出発 そのことを日記に書く
- ある人(=作者)が国司の任期を終えて土佐国を出ようとする 多くの人が見送りをしてくれる
出題ポイント
以下の項目が何も見ずに訳すことができるか確認してください。
- 男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり
- それの年の十二月の二十日あまり一日の日の戌の時に、門出す
- 日しきりにとかくののしるうちに、夜更けぬ
練習問題(一問一答&文法問題)〈第1回〉
では、上記の内容が本当に理解できたか、実際に問題を解きながら確認してみましょう。
「男もすなる日記」(門出)テスト対策 第2回
では、今回の『土佐日記』の後半において、テストに出そうな内容にできるだけ絞ってお話します。テスト対策は次のような流れで行うとよいでしょう。このサイトは下記の流れで解説をしています。
テスト直前でもすべきことの基本は、「本文を読むこと」です。これまで学習した内容をしっかり思い出しながら読みましょう。
古文の問一は「よみ」の問題であることが多いですね。出題されるものは決まっているので、ここで落とさないように、しっかり確認しておくことです。
「どのような話」か、簡単に説明できる状態にしましょう。
ここでのメインになります。古文はどうしても「知識」を問う必要があるので、問われる箇所は決まってきます。それならば、「よく問われる」出題ポイントに絞って学習すれば、大きな失点は防げそうですね。このサイトでは「よく問われる」箇所のみを説明していますので、じっくり読んでみてください。
本文読解の一問一答を解答し、古典文法の問題を解答します。文法の問題は必ず出題されます。それは、直接「動詞の活用」や「助動詞の意味」を問うような問題だけでなく、現代語訳や解釈の問題などでも出題されます。必ず問題を解いて、できるようになっておきましょう。「スマホで学ぶ古文」は文法事項の説明も充実しているので、詳しく知りたいときは、ぜひそれぞれの項目に進んで学習してみてください。
本文の確認
テスト直前でもすべきことの基本は、「本文を読むこと」です。これまで学習した内容をしっかり思い出しながら読みましょう。「テスト対策」はあえてふりがなをつけていません。不安な場合は、「読解のコツ」の「本文を読む」で確認してみてください。
二十二日に、和泉の国までと、平らかに願立つ。藤原のときざね、船路なれど、馬のはなむけす。上中下、酔ひ飽きて、いとあやしく、潮海のほとりにてあざれあへり。
二十三日。八木のやすのりといふ人あり。この人、国に必ずしも言ひ使ふ者にもあらざなり。これぞ、たたはしきやうにて、むまのはなむけしたる。守柄にやあらむ、国人の心の常として、「今は。」とて見えざなるを、心ある者は、恥ぢずになむ来ける。これは、ものによりてほむるにしもあらず。
二十四日。講師、むまのはなむけしに出でませり。ありとある上・下、童まで酔ひしれて、一文字をだに知らぬ者、しが足は十文字に踏みてぞ遊ぶ。
(『土佐日記』より)
読みで問われやすい語
青線部の読みができるようになっておきましょう。
- 和泉の国までと、平らかに願立つ。
- 上中下、酔ひ飽きて、
- 守柄にやあらむ、国人の心の常として、
- ありとある上・下、童まで酔ひしれて、
解答はこちら(タップで表示)
「和泉」は「いずみ」、「願」は「がん」、「上中下」は「かみなかしも」、「守」は「かみ」(「守柄」は「かみがら」)、「上・下」は「かみしも」、「童」は「わらわ」です。すべて現代仮名遣いで表記しています。
あらすじの確認
・22日、和泉国までの船旅の安全祈願をする 藤原のときざねが餞別を贈る
・23日、八木のやすのりが餞別を贈る
・24日、講師(=国分寺の僧)が餞別を贈る
出題ポイント
以下の項目が何も見ずに訳すことができるか確認してください。
- 船路なれど、馬のはなむけす
- 上中下、酔ひ飽きて
- 潮海のほとりにてあざれあへり
- あらざなり
- 今は、とて見えざなるを
- 一文字をだに知らぬ者、しが足は十文字に踏みてぞ遊ぶ
練習問題(一問一答&文法問題)〈第2回〉
では、上記の内容が本当に理解できたか、実際に問題を解きながら確認してみましょう。
おわりに
今回は『土佐日記』の冒頭(「門出」)について、読んでいきました。個人的には、作者の渾身の冗談をどのように伝えたら面白くなるか、精一杯考えましたがやっぱりうまく伝えられないことをもどかしく感じます。これは実際に授業で話すときもそうでした。そもそも、冗談を解説するのは困難を極めます……。他にも『土佐日記』の様々な文章に触れて、面白さを味わってみてください。
読んでいただきありがとうございます!
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