「花は盛りに」『徒然草』テスト対策
「花は盛りに」において、テストに出そうな内容にできるだけ絞ってお話しましょう。テスト対策は次のような流れで行うとよいでしょう。このサイトは下記の流れで解説をしています。
テスト直前でもすべきことの基本は、「本文を読むこと」です。これまで学習した内容をしっかり思い出しながら読みましょう。
古文の問一は「よみ」の問題であることが多いですね。出題されるものは決まっているので、ここで落とさないように、しっかり確認しておくことです。
「どのような話」か、簡単に説明できる状態にしましょう。
今回は意味が問われそうな「重要古文単語」がたくさん出てきているので、ここで一気に覚えてしまいましょう!
ここでのメインになります。古文はどうしても「知識」を問う必要があるので、問われる箇所は決まってきます。それならば、「よく問われる」出題ポイントに絞って学習すれば、大きな失点は防げそうですね。このサイトでは「よく問われる」箇所のみを説明していますので、じっくり読んでみてください。
いわゆる「文学史」の問題です。テスト対策としては、それほど大きな点数にはならないのですが、確実に得点したいところです。
本文読解の一問一答を解答し、古典文法の問題を解答します。古典文法の問題は必ず出題されます。それは、直接「動詞の活用」や「助動詞の意味」を問うような問題だけでなく、現代語訳や解釈の問題などでも出題されます。必ず問題を解いて、できるようになっておきましょう。このサイトは文法事項の説明も充実しているので、詳しく知りたいときは、ぜひそれぞれの項目に進んで学習してみてください。
本文の確認
テスト直前でもすべきことの基本は、「本文を読むこと」です。これまで学習した内容をしっかり思い出しながら読みましょう。「テスト対策」はあえてふりがなをつけていません。不安な場合は、「読解のコツ」の「本文を読む」で確認してみてください。
花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは。雨に向かひて月を恋ひ、垂れこめて春の行方知らぬも、なほあはれに情け深し。咲きぬべきほどの梢、散りしをれたる庭などこそ見所多けれ。歌の詞書にも、「花見にまかれりけるに、はやく散り過ぎにければ。」とも、「障ることありてまからで。」なども書けるは、「花を見て。」と言へるに劣れることかは。花の散り、月の傾くを慕ふならひはさることなれど、ことにかたくななる人ぞ、「この枝、かの枝散りにけり。今は見所なし。」などは言ふめる。
よろづのことも、始め終はりこそをかしけれ。男女の情けも、ひとへに逢ひ見るをば言ふものかは。逢はで止みにし憂さを思ひ、あだなる契りをかこち、長き夜をひとり明かし、遠き雲居を思ひやり、浅茅が宿に昔をしのぶこそ、色好むとは言はめ。
望月の隈なきを千里の外まで眺めたるよりも、暁近くなりて待ち出でたるが、いと心深う、青みたるやうにて、深き山の杉の梢に見えたる、木の間の影、うちしぐれたる村雲隠れのほど、またなくあはれなり。椎柴、白樫などの濡れたるやうなる葉の上にきらめきたるこそ、身にしみて、心あらん友もがなと、都恋しう覚ゆれ。
(『徒然草』より)
読みで問われやすい語
青線部の読みができるようになっておきましょう。
- 月は隈なきをのみ見るものかは
- 歌の詞書にも
- 障ることありてまからで
- 月の傾くを慕ふならひはさることなれど
- 逢はで止みにし憂さを思ひ
- あだなる契りをかこち
- 遠き雲居を思ひやり、浅茅が宿に昔をしのぶこそ
- 暁近くなりて待ち出でたるが
- 椎柴、白樫などの濡れたるやうなる葉の上に
解答はこちら(タップで表示)
「隈」は「くま」、「詞書」は「ことばがき」、「障(る)」は「さわ(る)」、「慕(ふ)」は「した(ふ)」、「憂(さ)」は「う(さ)」、「契(り)」は「ちぎ(り)」、「雲居」は「くもい」、「浅茅」は「あさじ」、「暁」は「あかつき」、「椎柴」は「しいしば」、「白樫」は「しらかし」です。現代仮名遣いで解答は載せています。
あらすじの確認
・花は満開のときだけを、月は満月のときだけを見るものではない
・風流のわからない人は花が散ったものは見どころがないと言ってしまう
・何事においても、(最盛期だけではなく)始めと終わりが趣深い
・男女の恋愛においても、結ばれることだけが色好みではない
・様々な場面における満月の光が趣深く、身にしみて友と共有したいと思う
ここはいわゆる「お話」ではないので、筆者の考えや要点のみを挙げています。
古文単語の確認
今回はたくさんの重要語が出てくるので、ここで一気に覚えてしまいましょう。ここでは、単語とその訳のみを一覧で示します。本文での意味は、「読解のコツ」の「重要単語の確認」で確認してみてください。
(1)「隈なし」(形・ク活)
1暗いところがない/雲や影がない
2行き届いている/何でも知っている
(2)「なほ」(副)
1やはり/依然として
2さらに/もっと
(3)「あはれなり」(形動・ナリ活)
=しみじみとした趣がある
(4)「情け」(名)
1思いやり/ものを憐れむ心
2風流心/風流を理解する心
3愛情/恋心
(5)「まかる」(動・ラ四)
1(謙)(貴所から)退出する
2(謙)(貴所から退出して)参上する
3(謙)(会話文で)参ります
(6)「早く」(副)
1以前(から)/すでに
2もともと
3(「けり」を伴って)なんと実は
(7)「障る」(動・ラ四)
=差しつかえる/支障がある
(8)「さる(然る)」(副)
1そのような/これこれの
2しかるべき/れっきとした
(9)「かたくななり」(形動・ナリ活)
1頑固である/偏屈である
2情趣を解さない/無骨である
3粗野だ/無骨である
(10)「あだなり」(形動・ナリ活)
1(人間)浮気だ/不誠実だ
2(他)むだだ/はかない/むなしい
(11)「契り」(名)
1約束/取り決め
2前世からの因縁/宿縁
3男女・夫婦の交わり
(12)「かこつ」(動・タ四)
1口実にする/他人のせいにする
2恨み嘆く/不平や恨み言を言う
(13)「雲居」(名)
1雲/雲のある遠くの空
2宮中・皇居/はるか遠くに離れた所
(14)「望月」(名)
=満月/(旧暦)15日の夜の月
(15)「影」(名)
1(日や月などの)空間に浮かぶ姿・形
2(日や月などの)光
(16)「またなし」(形・ク活)
=またとない/二つとない
(17)「心あり」(連語)
1思いやりがある/愛情がある
2物の道理がわかる/思慮分別がある
3情趣を解する/風流心がある
出題ポイント
以下の6項目が何も見ずに訳すことができるか。確認してください。
- 花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは
- なほあはれに情け深し
- 咲きぬべきほどの梢
- 花見にまかれりけるに、はやく散り過ぎにければ、
- あだなる契りをかこち
- 心あらん友もがなと、都恋しう覚ゆれ
文学史の確認
今回の出典である『徒然草』は、古典三大随筆の一つで、兼好法師が独自の無常観に基づいて書いた、鎌倉時代末期の随筆です。「徒然草」特徴をまとめたものを、以下に示しておきます。詳しい説明は下のボタンをタップして確認してください。

練習問題(一問一答&文法問題)
では、上記の内容が本当に理解できたか、実際に問題を解きながら確認してみましょう。
おわりに
今回は『徒然草』の第137段、「花は盛りに」についてお話しました。テスト直前でも時間をかけて復習するのは本文の内容ですよ。だって、一番配点が大きいのはそこですからね。
読んでいただきありがとうございます!
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