はじめに
今回は『徒然草』第11段「神無月のころ」です。『徒然草』については別のページで詳しく説明していますので、そちらをご覧ください。

「神無月のころ」要点・あらすじ・現代語訳
古文を読解する4つのコツをお話しましょう。以下の順に確認していくと以前よりも飛躍的に古文が読めるようになるはずです。
何度も本文を読んでみて(できれば声に出して)、自分なりに文章の内容を想像してみます。特に初めて読むときは、分からない言葉があっても意味調べなどせずに読みます。分からない言葉がある中でも文章の中に「誰がいるか」「どのようなことを言っているか」「どのような行動をしているか」を考えていきます。

簡単でもよいので、誰かに「こんなお話」だと説明できる状態にします。ここでは、合っているかどうかは関係ありません。今の段階で、こんな話じゃないかなと考えられることが大切なのです。考えられたら、実際にこの項目をみてください。自分との違いを確認してみましょう。
古文を読んでいると、どうしても自力では分からない所がでてきます。ちなみに、教科書などでは注釈がありますが、注釈があるところは注釈で理解して構いません。それ以外のところで、多くの人が詰まるところがありますが、丁寧に解説しているので見てみてください。

step3とstep4は並行して行います。きっと、随分と読めるようになっているはずです。
本文を読む
何度も本文を読んでみて、自分なりに文章の内容を想像してみましょう。特に初めて読むときは、分からない言葉があっても意味調べなどせずに読みます。分からない言葉がある中でも文章の中に「誰がいるか」、「どのようなことを言っているか」、「どのような行動をしているか」を考えていきます。

神無月(かみなづき)のころ、栗栖野(くるすの)といふ所を過ぎて、ある山里(やまざと)に尋(たづ)ね入(い)ること侍(はべ)りしに、遥(はる)かなる苔(こけ)の細道(ほそみち)をふみわけて、心細く住みなしたる庵(いほり)あり。木の葉(このは)に埋(うづ)もるる懸樋(かけひ)の雫(しづく)ならでは、つゆおとなふものなし。閼伽棚(あかだな)に菊・紅葉(もみぢ)など折り散らしたる、さすがに住む人のあればなるべし。
かくてもあられけるよと、あはれに見るほどに、かなたの庭に、大きなる柑子(かうじ)の木の、枝もたわわになりたるが、まはりをきびしく囲ひたりしこそ、少しことさめて、この木なからましかばと覚えしか。
(『徒然草』より)
登場人物の確認
今回は、作者の実際に体験したことのお話です。登場人物は作者のみです。
お話を簡単に理解(あらすじ)
・旧暦十月のころに、ある山里に行くことがあった
・そこにはもの寂しい様子で住んでいる庵があった
・周囲は静かで、筧に水の流れる音以外には音もしない
・その庵には風流な閼伽棚があったので誰か住んでいるのだろう
・作者はそこでの生活している人を想像し感動する
・ふと近くを見ると、実がたわわになった柑子の木がある
・その木は(実をとられないよう)周りを厳しく囲ってあった
・作者はがっかりして、興ざめした
各文の品詞分解について
一文ごとの品詞分解と現代語訳は、別のページに掲載しています。ぜひそちらもご覧ください。
理解しにくい箇所の解説を見る
本文を読んで自分で内容を考えていったときに、おそらく以下の箇所が理解しにくいと感じたでしょう。その部分を詳しく説明します。解説を読んで、理解ができたら改めて本文を解釈してみてください。
- 懸樋の雫ならでは、つゆおとなふものなし
- さすがに住む人のあればなるべし
- かくてもあられけるよ
- 大きなる柑子の木の、枝もたわわになりたるが
- この木なからましかばと覚えしか
おわりに
テスト対策へ
今回は、『徒然草』の「神無月のころ」についてお話しました。今度はテスト対策編もご覧ください。
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