はじめに
今回は『枕草子』280段「雪のいと高う降りたるを」です。 『枕草子』は平安時代中期、11世紀初頭(西暦1001年ころ)に成立した、いわゆる「三大古典随筆」の一つです。『枕草子』は以下のページで詳しく解説しているので、そちらをご覧ください。

今回の「雪のいと高う降りたるを」は(3)の「日記的(回想的)章段」の一節になります。「日記的(回想的)章段」は、作者清少納言が中宮定子に仕えた華やかな宮廷生活を描いたもので、本文に「宮(中宮)」とはっきり明示されていなくても、中宮の存在を考える必要があります。また、作者清少納言は中宮には一段敬意の高い表現を使っているので、その存在はすぐに分かることになります。実際の文章で確認してみましょう。
「雪のいと高う降りたるを」要点・あらすじ・現代語訳
古文を読解する5つのコツをお話しましょう。以下の順に確認していくと以前よりも飛躍的に古文が読めるようになるはずです。飛躍的に古文が読めるようになるはずです。
何度も本文を読んでみて(できれば声に出して)、自分なりに文章の内容を想像してみます。特に初めて読むときは、分からない言葉があっても意味調べなどせずに読みます。分からない言葉がある中でも文章の中に「誰がいるか」「どのようなことを言っているか」「どのような行動をしているか」を考えていきます。

本文にどのような人物が出てきているか、確認します。紙で文章を読むときは、鉛筆などで▢をつけるとよりよいでしょう。
簡単でもよいので、誰かに「こんなお話」だと説明できる状態にします。ここでは、合っているかどうかは関係ありません。今の段階で、こんな話じゃないかなと考えられることが大切なのです。考えられたら、実際にこの項目をみてください。自分との違いを確認してみましょう。
古文を読んでいると、どうしても自力では分からない所がでてきます。ちなみに、教科書などでは注釈がありますが、注釈があるところは注釈で理解して構いません。それ以外のところで、多くの人が詰まるところがありますが、丁寧に解説しているので見てみてください。

step4とstep5は並行して行います。きっと、随分と読めるようになっているはずです。
本文を読む
何度も本文を読んでみて、自分なりに文章の内容を想像してみましょう。特に初めて読むときは、分からない言葉があっても意味調べなどせずに読みます。分からない言葉がある中でも文章の中に「誰がいるか」、「どのようなことを言っているか」、「どのような行動をしているか」を考えていきます。

雪のいと高(たか)う降りたるを、例(れい)ならず御格子(みかうし)参(まゐ)りて、炭櫃(すびつ)に火おこして、物語などして集まり候(さぶら)ふに、「少納言(せうなごん)よ。香炉峰(かうろほう)の雪いかならむ。」と仰(おほ)せらるれば、御格子(みかうし)あげさせて、御簾(みす)を高くあげたれば、笑はせ給(たま)ふ。人々も「さることは知り、歌などにさへうたへど、思ひこそ寄(よ)らざりつれ。なほ、この宮の人にはさべきなめり。」と言ふ。
(『枕草子』より)
登場人物の確認
- この宮(中宮定子)
- 少納言(作者)
- 人々(他の女房たち)

会話文の中に出てくる「少納言」が作者のことで、「この宮」というのが中宮定子のことです。
お話を簡単に理解(あらすじ)
・雪が深く積もっていたとのに、格子は下がっていた
・女房たちが中宮のもとに集まった
・中宮が作者に「香炉峰の雪はどうか」と尋ねる
・作者は格子を上げさせて、御簾を高く上げる
・中宮は納得して笑う
・周りの女房たちは作者を称賛する
各文の品詞分解について
一文ごとの品詞分解と現代語訳は、別のページに掲載しています。ぜひそちらもご覧ください。
理解しにくい箇所の解説を見る
本文を読んで自分で内容を考えていったときに、おそらく以下の箇所が理解しにくいと感じたでしょう。その部分を詳しく説明します。解説を読んで、理解ができたら改めて本文を解釈してみてください。
- 例ならず御格子参りて
- 物語などして集まり候ふに
- 「少納言よ。香炉峰の雪はいかならむ。」と仰せらるれば
- 笑わせ給ふ
- さることは知り、歌などにさへうたへど、思ひこそ寄らざりつれ
- なほ、この宮の人にはさべきなめり
おわりに
テスト対策へ
今回は、『枕草子』の「雪のいと高う降りたるを」についてお話しました。今度はテスト対策編もご覧ください。
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