「源氏の五十余巻」(物語)『更級日記』テスト対策《完全版》

「テスト対策」では文章全体の細かい現代語訳などは載せていません。現代語訳や丁寧な文章の解説などは、以下の「読解のコツ」をタップしてご覧ください。
また、出題ポイントがまとまっている板書パネルは「読解のコツ」にありますので、興味がある人はそちらもご覧ください。

目次

「源氏の五十余巻」(物語)テスト対策〈第1回〉

「源氏の五十余巻」(物語)の前半部において、テストに出そうな内容にできるだけ絞ってお話しましょう。テスト対策は次のような流れで行うとよいでしょう。このサイトは下記の流れで解説をしています。

STEP
本文を確認する

テスト直前でもすべきことの基本は、「本文を読むこと」です。これまで学習した内容をしっかり思い出しながら読みましょう。

STEP
読みで問われやすい語を確認する

古文の問一は「よみ」の問題であることが多いですね。出題されるものは決まっているので、ここで落とさないように、しっかり確認しておくことです。

STEP
あらすじを確認する

「どのような話」か、簡単に説明できる状態にしましょう。

STEP
出題ポイントを確認する

ここでのメインになります。古文はどうしても「知識」を問う必要があるので、問われる箇所は決まってきます。それならば、「よく問われる」出題ポイントに絞って学習すれば、大きな失点は防げそうですね。このサイトでは「よく問われる」箇所のみを説明していますので、じっくり読んでみてください。

STEP
出典について確認する

いわゆる「文学史」の問題です。テスト対策としては、それほど大きな点数にはならないので、時間がない場合は飛ばしてもよいかもしれません。

STEP
問題演習をする

本文読解の一問一答を解答し、古典文法の問題を解答します。古典文法の問題は必ず出題されます。それは、直接「動詞の活用」や「助動詞の意味」を問うような問題だけでなく、現代語訳や解釈の問題などでも出題されます。必ず問題を解いて、できるようになっておきましょう。このサイトは文法事項の説明も充実しているので、詳しく知りたいときは、ぜひそれぞれの項目に進んで学習してみてください。

本文の確認

テスト直前でもすべきことの基本は、「本文を読むこと」です。これまで学習した内容をしっかり思い出しながら読みましょう。「テスト対策」はあえてふりがなをつけていません。不安な場合は、「読解のコツ」の「本文を読む」で確認してみてください。

かくのみ思ひくんじたるを、心も慰めむと心苦しがりて、母、物語など求めて見せ給ふに、げにおのづから慰みゆく。紫のゆかりを見て、続きの見まほしくおぼゆれど、人語らひなどもえせず。誰もいまだ都慣れぬほどにて、え見つけず。いみじく心もとなく、ゆかしくおぼゆるままに、「この源氏の物語、一の巻よりして、みな見せ給へ。」と心の内に祈る。親の太秦に籠もり給へるにも、異事なくこのことを申して、出でむままにこの物語見果てむと思へど、見えず。いと口惜しく、思ひ嘆かるるに、をばなる人の田舎より上りたる所に渡いたれば、「いとうつくしう生ひなりにけり。」など、あはれがり、めづらしがりて、帰るに、「何をか奉らむ。まめまめしきものはまさなかりなむ。ゆかしくし給ふなるものを奉らむ。」とて、源氏の五十余巻、櫃に入りながら、ざい中将、とほぎみ、せり河、しらら、あさうづなどいふ物語ども、一袋取り入れて、得て帰る心地のうれしさぞいみじきや。(『更級日記』より)

読みで問われやすい語

青線部の読みができるようになっておきましょう。

・親の太秦もり給へるにも、異事なくこのことを申して、
・何をからむ。

解答はこちら(タップで表示)

「太秦」は「うずまさ」、「籠」は「こ」、「異事」は「ことごと」、「奉」は「たてまつ」です。

あらすじの確認

・ふさぎこんでいる作者を慰めようと、母が物語を見せてくれる
・気持ちが慰められていく
・『源氏物語』を見て、続きが見たいけど、見つけられない
・見たいという気持ちが募って心の中で祈り続ける
・籠もっていた太秦の寺を出ても、なかなか見ることはできない
・ある日、「をばなる人」のもとに親に連れられて行く
・「をばなる人」が、帰り際にお土産をくれる
・お土産の中身は作者の欲しかった『源氏物語』などであった
・作者はこの上ない喜びで家に帰る

出題ポイント

以下の5項目が何も見ずに訳すことができるか。確認してください。

  1. げにおのづから慰みゆく
  2. いみじく心もとなく、ゆかしくおぼゆるままに、
  3. 出でむままに、この物語見果てむ
  4. 「いとうつくしう、生ひなりにけり」
  5. 何をか奉らむ、まめまめしきものは、まさなかりなむ

ここから先は、プレミアム会員のみが読めるコンテンツです。
現在、無料公開期間中です(10月31日まで)。
無料会員登録だけで、この記事もすべてお読みいただけます。プレミアム会員のお申し込みは不要です。
無料会員登録はこちら すでに会員の方は ログイン

文学史・文学作品の確認

『更級日記』は平安時代中期、11世紀中頃に成立した「平安仮名日記文学」の一つです。作者菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)は、『蜻蛉日記』の作者である藤原道綱母の姪にあたります。ちなみに、なぜかテストでは作者名をひらがなで答えさせる問題がよく出てきます

この作品は、「日記」とはありますが、ある特定の時期にまとめて書かれたものです。特定の時期というのは作者の晩年です。少女時代は『源氏物語』に憧れて、読みたいと仏に願い、実際に手にすることができた喜びなどが書かれます。『源氏物語』のヒロインたちのように自分も雅な世界で華やかに生きていく理想を頭に描きますが、その後は厳しい現実を知っていくことになります。仲のよかった継母との別れや、姉や乳母との死別によって厳しい現実を見たこと、宮仕えは行ったもののその世界での苦悩の日々を過ごしたこと、30代で結婚して子どもを設けたが夫は単身赴任で離れて過ごすことが多かったこと、その夫にも先立たれたしまったこと、子どもたちも独立して次第に孤独になっていったこと、などを経験して晩年は仏にすがる日々になります

↑タップして画像を拡大できます

練習問題(一問一答&文法問題)〈第1回〉

では、上記の内容が本当に理解できたか、実際に問題を解きながら確認してみましょう。

ここから先は、プレミアム会員のみが読めるコンテンツです。
現在、無料公開期間中です(10月31日まで)。
無料会員登録だけで、この記事もすべてお読みいただけます。プレミアム会員のお申し込みは不要です。
無料会員登録はこちら すでに会員の方は ログイン

「源氏の五十余巻」(物語)テスト対策〈第2回〉

「源氏の五十余巻」(物語)の後半部において、テストに出そうな内容にできるだけ絞ってお話しましょう。テスト対策は次のような流れで行うとよいでしょう。このサイトは下記の流れで解説をしています。

STEP
本文を確認する

テスト直前でもすべきことの基本は、「本文を読むこと」です。これまで学習した内容をしっかり思い出しながら読みましょう。

STEP
読みで問われやすい語を確認する

古文の問一は「よみ」の問題であることが多いですね。出題されるものは決まっているので、ここで落とさないように、しっかり確認しておくことです。

STEP
あらすじを確認する

「どのような話」か、簡単に説明できる状態にしましょう。

STEP
出題ポイント・重要語を確認する

ここでのメインになります。古文はどうしても「知識」を問う必要があるので、問われる箇所は決まってきます。それならば、「よく問われる」出題ポイントに絞って学習すれば、大きな失点は防げそうですね。このサイトでは「よく問われる」箇所のみを説明していますので、じっくり読んでみてください。

STEP
出典について確認する

いわゆる「文学史」の問題です。テスト対策としては、それほど大きな点数にはならないので、時間がない場合は飛ばしてもよいかもしれません。

STEP
問題演習をする

本文読解の一問一答を解答し、古典文法の問題を解答します。古典文法の問題は必ず出題されます。それは、直接「動詞の活用」や「助動詞の意味」を問うような問題だけでなく、現代語訳や解釈の問題などでも出題されます。必ず問題を解いて、できるようになっておきましょう。このサイトは文法事項の説明も充実しているので、詳しく知りたいときは、ぜひそれぞれの項目に進んで学習してみてください。

本文の確認

テスト直前でもすべきことの基本は、「本文を読むこと」です。これまで学習した内容をしっかり思い出しながら読みましょう。「テスト対策」はあえてふりがなをつけていません。不安な場合は、「読解のコツ」の「本文を読む」で確認してみてください。

はしるはしる、わづかに見つつ、心も得ず心もとなく思ふ源氏を、一の巻よりして、人も交じらず、几帳の内にうち臥して、引き出でつつ見る心地、后の位も何にかはせむ。昼は日ぐらし、夜は目の覚めたる限り、灯を近くともして、これを見るよりほかのことなければ、おのづからなどは、そらにおぼえ浮かぶを、いみじきことに思ふに、夢に、いと清げなる僧の黄なる地の袈裟着たるが来て、「法華経五の巻をとく習へ。」と言ふと見れど、人にも語らず、習はむとも思ひかけず、物語のことをのみ心にしめて、我はこのごろわろきぞかし、さかりにならば、かたちも限りなくよく、髪もいみじく長くなりなむ、光の源氏の夕顔、宇治の大将の浮舟の女君のやうにこそあらめと思ひける心、まづいとはかなく、あさまし。
(『更級日記』より)

読みで問われやすい語

青線部の読みができるようになっておきましょう。

几帳の内にうちして、
・いと清げなる僧の黄なる地の袈裟着たるが来て
法華経五のをとく習へ。
・宇治の大将浮舟の女君のやうにこそあらめ

解答はこちら(タップで表示)

「几帳」は「きちょう」、「臥(し)」は「ふ(し)」、「袈裟」は「けさ」、「法華経」は「ほけきょう」、「巻」は「まき」、「大将」は「だいしょう」、「浮舟」は「うきふね」です。現代仮名遣いで示しています。

あらすじの確認

・以前は断片的にしか読めなかった『源氏物語』をすべて読めるようになった
・几帳の中で本を読む気持ちは、天にも昇る気持ちである
・一日中本を読み、自然と話を思い浮かべられるくらいになる
・夢の中で美しい僧が「法華経の五の巻」を習うように言うが、無視する
・頭の中は物語でいっぱいで、源氏物語のことばかり考えている
・今の作者から見て、当時の自分はあまりに幼いと思う

出題ポイント

以下の4項目が何も見ずに訳すことができるか。確認してください。

  • 后の位も何にかはせむ
  • 夢に、いと清げなる僧の黃なる地の袈裟着たるが来て
  • われはこのごろわろきぞかし
  • まづいとはかなく、あさまし

ここから先は、プレミアム会員のみが読めるコンテンツです。
現在、無料公開期間中です(10月31日まで)。
無料会員登録だけで、この記事もすべてお読みいただけます。プレミアム会員のお申し込みは不要です。
無料会員登録はこちら すでに会員の方は ログイン

練習問題(一問一答&文法問題)〈第2回〉

では、上記の内容が本当に理解できたか、実際に問題を解きながら確認してみましょう。

ここから先は、プレミアム会員のみが読めるコンテンツです。
現在、無料公開期間中です(10月31日まで)。
無料会員登録だけで、この記事もすべてお読みいただけます。プレミアム会員のお申し込みは不要です。
無料会員登録はこちら すでに会員の方は ログイン

おわりに

今回は『更級日記』「源氏の五十余巻」について学習しました。幼少期の有頂天になった様子と晩年の冷静な感じの対比が印象的な名場面です。1項目ずつ丁寧に理解していってください。これからも様々な古典文章を楽しんでいきましょう!

読んでいただきありがとうございます!
この記事が役に立ったと思ったら、ぜひ他の記事もご覧ください。
もしよければ、友だちにもシェアしていただけるとうれしいです😊

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

古文指導歴25年。「受けるだけで15点上がる」古文の先生。難しい文法用語をかみくだいて、テストに直結する形で教えるのが得意です。無料サイト「スマホで学ぶ古文」でも150記事以上を公開中。

目次