「なよ竹のかぐや姫」(かぐや姫誕生)『竹取物語』読解のコツ《完全版》

※この記事では、現代語訳を要点ごとに上げています。一文ごとの品詞分解と詳しい現代語訳は品詞分解と現代語訳のページでご確認ください。

目次

はじめに

今回は「なよ竹のかぐや姫/かぐや姫誕生」です。みなさんも「かぐや姫」のお話は小さいときに読んだことがある人が多いでしょう。それが昔のことばではどのように書かれていたか、読んで確認してみましょう!

「今は昔、竹取の翁といふ者」(なよ竹のかぐや姫」「かぐや姫誕生」)要点・あらすじ・現代語訳

 古文を読解する6つのコツをお話しましょう。以下の順に確認していくと以前よりも飛躍的に古文が読めるようになるはずです。

STEP
本文を読む

何度も本文を読んでみて(できれば声に出して)、自分なりに文章の内容を想像してみます。特に初めて読むときは、分からない言葉があっても意味調べなどせずに読みます。分からない言葉がある中でも文章の中に「誰がいるか」「どのようなことを言っているか」「どのような行動をしているか」を考えていきます。

STEP
登場人物を確認する

本文にどのような人物が出てきているか、確認します。紙で文章を読むときは、鉛筆などで▢をつけるとよりよいでしょう。

STEP
内容を大まかに把握し、説明する

簡単でもよいので、誰かに「こんなお話」だと説明できる状態にします。ここでは、合っているかどうかは関係ありません。今の段階で、こんな話じゃないかなと考えられることが大切なのです。考えられたら、実際にこの項目をみてください。自分との違いを確認してみましょう。

STEP
重要単語を確認して覚える

古文を読解する上で避けられないのは、「古文単語」を覚えることです。単語集で覚えるのもよいですが、文章の中で覚えられるともっといいですね。文章で出てきた単語は、他の文章でも使えるように解説していますので、応用を利かせたい人はぜひそこまで読んでみてくださいね。また、古文単語は意味だけでなく、その語が発生した経緯などが分かると面白いですよ。

STEP
理解しにくい箇所の解説を見る

古文を読んでいると、どうしても自力では分からない所がでてきます。ちなみに、教科書などでは注釈がありますが、注釈があるところは注釈で理解して構いません。それ以外のところで、多くの人が詰まるところがありますが、丁寧に解説しているので見てみてください。

STEP
改めて本文を解釈する

step5とstep6は並行して行います。きっと、随分と読めるようになっているはずです。

本文を読む

 何度も本文を読んでみて、自分なりに文章の内容を想像してみましょう。特に初めて読むときは、分からない言葉があっても意味調べなどせずに読みます。分からない言葉がある中でも文章の中に「誰がいるか」、「どのようなことを言っているか」、「どのような行動をしているか」を考えていきます。

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 (いま)は昔(むかし)、竹取(たけとり)の翁(おきな)といふものありけり。野山(のやま)にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり。名をば、さかきの造(みやつこ)となむいひける。その竹の中に、もと光る竹なむ一筋(ひとすぢ)ありける。あやしがりて、寄(よ)りて見るに、筒(つつ)の中光りたり。それを見れば、三寸(さんずん)ばかりなる人、いとうつくしうてゐたり。翁(おきな)言ふやう、「わが朝ごと夕ごとに見る竹の中におはするにて知りぬ。子(こ)になり給(たま)ふべき人なめり。」とて、手にうち入れて家へ持ちて来(き)ぬ。妻(め)の嫗(おうな)にあづけて養はす。うつくしきこと限りなし。いとをさなければ、籠(こ)に入れて養ふ。
 竹取の翁
(おきな)、竹を取るに、この子を見つけてのちに竹取るに、節(ふし)をへだててよごとに、黄金(こがね)ある竹を見つくること重(かさ)なりぬ。かくて翁(おきな)、やうやう豊(ゆた)かになりゆく。
 この児(ちご)、養ふほどに、すくすくと大(おほ)きになりまさる。三月(みつき)ばかりになるほどに、よきほどなる人になりぬれば、髪(かみ)上げなどさうして、髪上(かみあ)げさせ、裳(も)(き)す。
(『竹取物語』より)

 文章を読むことができたら、下の「登場人物の確認」「内容を簡単に理解」を読んで、自分の理解と合っていたかを確認します。

登場人物の確認

  •  竹取のおきな(さ(ぬ)きのみやつこ) 
  •  三寸ばかりなる人(かぐや姫)
  •  おうな(翁の妻)

 翁(おじいさん)、嫗(おばあさん)、かぐや姫の三人が中心です。

お話を簡単に理解(あらすじ)

  • 昔むかし、竹取の翁(さ(ぬ)きの)という竹を取ることを生業なりわいとしていた者がいた
  • ある時、竹の中に根本が光る竹を見つけ、そこには小さな(約10cm)女の子がいた
  • 翁は自分の子になるべき人だと思って、家に連れて帰り、嫗に育てさせる
  • その後、翁は黄金の竹を見るけることが重なり、裕福になる
  • 女の子は三か月で一人前の女性の大きさになり、成人の儀式を執り行う

小さいときに「かぐや姫」を読んだことがあれば、大体は知っていますね。翁の名前が「さかきのみやつこ(さぬきのみやつこ)」ということをこの文章で初めて知ったものです。

 次に、今回は重要古文単語を見ていき、その後で理解しにくい箇所を解説していきます。

重要古文単語の確認

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理解しにくい箇所の解説

  本文を読んで自分で内容を考えていったときに、おそらく以下の箇所が理解しにくいと感じたでしょう。その部分を詳しく説明します。解説を読んで、理解ができたら改めて本文を解釈してみてください。

  • いとうつくしうてゐたり
  • 竹の中におはするにて知りぬ
  • 子になり給うべき人なめり

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「今は昔、竹取の翁といふ者」(「なよ竹のかぐや姫」「かぐや姫誕生」)読解のコツ 第2回

本文を読む

 前回の範囲の内容をしっかり思い出しながら、本文をじっくり読んでみましょう。

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 (いま)は昔(むかし)、竹取(たけとり)の翁(おきな)といふものありけり。野山(のやま)にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり。名をば、さかきの造(みやつこ)となむいひける。その竹の中に、もと光る竹なむ一筋(ひとすぢ)ありける。あやしがりて、寄(よ)りて見るに、筒(つつ)の中光りたり。それを見れば、三寸(さんずん)ばかりなる人、いとうつくしうてゐたり。翁(おきな)言ふやう、「わが朝ごと夕ごとに見る竹の中におはするにて知りぬ。子(こ)になり給(たま)ふべき人なめり。」とて、手にうち入れて家へ持ちて来(き)ぬ。妻(め)の嫗(おうな)にあづけて養はす。うつくしきこと限りなし。いとをさなければ、籠(こ)に入れて養ふ。
 竹取の翁
(おきな)、竹を取るに、この子を見つけてのちに竹取るに、節(ふし)をへだててよごとに、黄金(こがね)ある竹を見つくること重(かさ)なりぬ。かくて翁(おきな)、やうやう豊(ゆた)かになりゆく。
ーーー(ここから第2回)ーーー
 この児(ちご)、養ふほどに、すくすくと大(おほ)きになりまさる。三月(みつき)ばかりになるほどに、よきほどなる人になりぬれば、髪(かみ)上げなどさうして、髪上(かみあ)げさせ、裳(も)(き)す。帳(ちやう)の内(うち)よりも出(い)ださず、いつき養ふ。この児(ちご)のかたち清(きよ)らなること世になく、屋(や)の内(うち)は暗き所なく光みちたり。翁(おきな)、心地(ここち)あしく苦(くる)しき時も、この子(こ)を見れば、苦しきこともやみぬ。腹(はら)(だ)たしきことも慰(なぐさ)みけり。
 翁
(おきな)、竹を取ること久(ひさ)しくなりぬ。いきほひ猛(まう)の者になりにけり。この子(こ)いと大(おほ)きになりぬれば、名を、御室戸斎部(みむろといむべ)の秋田(あきた)をよびて、つけさす。秋田、なよ竹のかぐや姫とつけつ。このほど三日(みつか)、うちあげ遊(あそ)ぶ。よろづの遊びをぞしける。男(をとこ)はうけ嫌(きら)はず呼(よ)び集(つど)へて、いとかしこく遊ぶ。世界の男(をのこ)、あてなるも、賎(いや)しきも、「いかでこのかぐや姫(ひめ)を得(え)てしがな、見(み)てしがな」と音に聞き、めでて惑(まど)ふ。
(『竹取物語』より)

登場人物の確認

  • 竹取の翁(さかき(さぬき)の造(みやつこ)) 
  • 三寸ばかりなる人(かぐや姫) 
  • 妻めの嫗(翁の妻)
  • 御室戸斎部(みむろどいむべ)の秋田
  • 男(たち)

 「秋田」とはかぐや姫と名付けた者(命名師)、男(たち)は後のかぐや姫の求婚者ですので、中心人物ではありません。翁(おじいさん)、嫗(おばあさん)、かぐや姫の三人が中心です。

お話を簡単に理解

・昔むかし、竹取の翁(さかき(さぬき)の)という竹を取ることを生業としていた者がいた
・ある時、竹の中に根本が光る竹を見つけ、そこには小さな(約10cm)女の子がいた
・翁は自分の子になるべき人だと思って、家に連れて帰り、嫗に育てさせる
・その後、翁は黄金の竹を見るけることが重なり、裕福になる

ーーー(ここから第2回)ーーー

・女の子は三か月で一人前の女性の大きさになり、成人の儀式を執り行う
・黄金の竹を取ることが続いた翁は有力者になる
・女の子の名前を命名師につけさせ、「なよ竹のかぐや姫」とつける
・男(結婚相手になりそうな者)を大勢集めて宴を開く
・男たちは皆、かぐや姫を妻にしたいと心を悩ませる

重要古文単語の確認

本文に出てくる重要古文単語を先に確認しておきましょう

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理解しにくい箇所の解説を見る

  本文を読んで自分で内容を考えていったときに、おそらく以下の箇所が理解しにくいと感じたでしょう。その部分を詳しく説明します。解説を読んで、理解ができたら改めて本文を解釈してみてください。

  • ④髪上げさせ、裳着す
  • ⑤いかでこのかぐや姫を得てしがな、見てしがな

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おわりに(テスト対策へ)

今回は、「なよ竹のかぐや姫」(かぐや姫誕生)の後半部についてお話しました。一通り学習を終えたら、今度はテスト対策編もご覧ください。

今回は「竹取物語」冒頭の第2回でしたが、内容は分かりましたか。少し訳しにくい箇所もあったかと思いますが、基本的に丁寧な全訳よりも大きく全体を理解する方が大事ですので、内容を大きく捉えることを重視して文章を読むことをこれからも続けてください。

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この記事を書いた人

古文指導歴25年。「受けるだけで15点上がる」古文の先生。難しい文法用語をかみくだいて、テストに直結する形で教えるのが得意です。無料サイト「スマホで学ぶ古文」でも150記事以上を公開中。

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