「三船の才」テスト対策&練習問題《完全版》

「テスト対策」では文章全体の細かい現代語訳などは載せていません。現代語訳や丁寧な文章の解説などは、以下の「読解のコツ」をタップしてご覧ください。
また、出題ポイントがまとまっている板書パネルは「読解のコツ」にありますので、興味がある人はそちらもご覧ください。

目次

「三船の才」(三舟の才)『大鏡』テスト対策

「三船の才」(三舟の才)において、テストに出そうな内容にできるだけ絞ってお話しましょう。テスト対策は次のような流れで行うとよいでしょう。このサイトは下記の流れで解説をしています。

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本文を確認する

テスト直前でもすべきことの基本は、「本文を読むこと」です。これまで学習した内容をしっかり思い出しながら読みましょう。

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読みで問われやすい語を確認する

古文の問一は「よみ」の問題であることが多いですね。出題されるものは決まっているので、ここで落とさないように、しっかり確認しておくことです。

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あらすじを確認する

「どのような話」か、簡単に説明できる状態にしましょう。

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出題ポイントを確認する

ここでのメインになります。古文はどうしても「知識」を問う必要があるので、問われる箇所は決まってきます。それならば、「よく問われる」出題ポイントに絞って学習すれば、大きな失点は防げそうですね。このサイトでは「よく問われる」箇所のみを説明していますので、じっくり読んでみてください。

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出典について確認する

いわゆる「文学史」の問題です。テスト対策としては、それほど大きな点数にはならないのですが、確実に得点したいところです。

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問題演習をする

本文読解の一問一答を解答し、古典文法の問題を解答します。古典文法の問題は必ず出題されます。それは、直接「動詞の活用」や「助動詞の意味」を問うような問題だけでなく、現代語訳や解釈の問題などでも出題されます。必ず問題を解いて、できるようになっておきましょう。このサイトは文法事項の説明も充実しているので、詳しく知りたいときは、ぜひそれぞれの項目に進んで学習してみてください。

本文の確認

 テスト直前でもすべきことの基本は、「本文を読むこと」です。これまで学習した内容をしっかり思い出しながら読みましょう。「テスト対策」はあえてふりがなをつけていません。不安な場合は、「読解のコツ」の「本文を読む」で確認してみてください。

 ひととせ、入道殿の大井河に逍遥せさせ給ひしに、作文の船・管弦の船・和歌の船と分かたせ給ひて、その道に堪へたる人々を乗せさせ給ひしに、この大納言殿の参り給へるを、入道殿、「かの大納言、いづれの船にか乗らるべき。」とのたまはすれば、「和歌の船に乗り侍らむ。」とのたまひて、詠み給へるぞかし。
  小倉山嵐の風の寒ければもみぢの錦着ぬ人ぞなき
申し受け給へるかひありてあそばしたりな。御自らものたまふなるは、「作文のにぞ乗るべかりける。さて、かばかりの詩を作りたらましかば、名の上がらむこともまさりなまし。口惜しかりけるわざかな。さても、殿の『いづれにかと思ふ。』とのたまはせしになむ、我ながら心おごりせられし。」とのたまふなる。一事のすぐるるだにあるに、かくいづれの道も抜け出で給ひけむは、いにしへも侍らぬことなり。

(『大鏡』より)

読みで問われやすい語

青線部の読みができるようになっておきましょう。

  • 逍遥せさせ給ひしに
  • 作文の船・管弦の船・和歌の船と分かたせ給ひて
  • もみぢの着ぬ人ぞなき
  • 口惜しかりけるわざかな
  • 一事のすぐるるだにあるに
解答はこちら(タップで表示)

「逍遥」は「しょうよう」、「作文」は「さくもん」、「錦」は「にしき」、「口惜(し)」は「くちお(し)」、「一事」は「ひとこと」です。読みは現代仮名遣いにしています。
「作文」は「漢詩」という意味が問われることの方が多いかもしれません。

あらすじの確認

・入道殿(藤原道長)が大井河(嵐山)で遊覧する
・その時、漢詩の船、音楽(管弦)の船、和歌の船と分けて、その道のすぐれた人を乗せる
・大納言(藤原公任)は和歌の船に乗る
・大納言はすぐれた和歌を詠む
・漢詩の船に乗って、これくらいの作品を作ったらもっと名声が上がったと悔しがる
・語り手の感想を述べる(大納言を称賛)

《登場人物の確認と場面の整理》

今回の文章は、藤原道長と藤原公任の二人が中心です。下の簡単な家系図を見ると、二人は親戚関係にあることが分かりますね。父太政大臣頼忠は関白でしたが、政治の実権は兼家方に向かっていたので、公任は割と早く出世はしたものの、実権を握るほどには至りませんでした。この藤原公任ですが、すぐれた漢詩・漢文・和歌を集めた『和漢朗詠集』という歌集の編者であり、『拾遺和歌集』にも和歌が多数掲載されているなど、文化的な才能は非常に高かったことがわかっています。また、私たちがよく目にする百人一首の「滝の音は絶えて久しくなりぬれど名こそ流れてなほ聞こえけれ」の作者でもあります。「三船の才」は、そんな公任の文化的な才能の高さが垣間見える文章です。

↑タップして画像を拡大できます

本文は藤原道長が京都の大井河(現在の嵐山)に遊びに行った時の話です。そこで「漢詩」「音楽(管弦)」「和歌」の3つの船を用意し、それぞれのスペシャリストを乗せます。ここで四条大納言(藤原公任)がやってくるのですが、彼はそのどれもが達人の域に達しているほどの人物です。道長は公任がどの船に乗るのか期待して見ています。そこで、公任は和歌の船を選択します。

出題ポイント

以下の4項目が何も見ずに訳すことができるか。確認してください。

  1. 【和歌】小倉山嵐の風の寒ければもみぢの錦着ぬ人ぞなき
  2. 申し受け給へるかひありてあそばしたりな
  3. かばかりの詩を作りたらましかば、名の上がらむこともまさりなまし
  4. 一事のすぐるるだにあるに

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文学史・文学作品の確認

今回の「三船の才」(三舟の才)は『大鏡』の一節です。『大鏡』は別ページで詳しく解説しているので、そちらをご覧ください。ここは要点だけを板書で上げておきます。

↑タップして拡大できます↓

練習問題(一問一答&文法問題)

では、上記の内容が本当に理解できたか、実際に問題を解きながら確認してみましょう。

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おわりに

今回は「三船の才」を読んでいきました。『大鏡』は全体が会話文であるなど、ふつうの文章とは異なる形式で戸惑うこともありますが、文章自体は非常に読みやすく、内容もつかみやすいものが多いです。

読んでいただきありがとうございます!
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この記事を書いた人

古文指導歴25年。「受けるだけで15点上がる」古文の先生。難しい文法用語をかみくだいて、テストに直結する形で教えるのが得意です。無料サイト「スマホで学ぶ古文」でも150記事以上を公開中。

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