活用形&係り結びの法則|解説&練習問題《完全版》

これを読んで、できるようになること!
  • 活用形の考え方が分かる!
  • 活用形がどういうものかが分かる!
  • 係り結びの法則が分かる!
  • 活用形と係り結びに関する基本的な問題に答えられるようになる!
目次

はじめに

活用形がなかなか理解できないのですが、どうしたらいいですか。

まずは、活用形ってどういうものなのかを知ってから、必要なことを覚えていくのがよいと思いますよ。

「活用形」「係り結びの法則」の学習ポイント

 今回学習することの要点を示します。

【活用形】

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【係り結びの法則】

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活用形の考え方

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 中学生の時に、現代語の文法で活用形について学習したことと思います。活用形とは、活用する言葉(動詞、形容詞、形容詞、助動詞)がどのように活用するか、その活用した形を表しています。
このときには次のように習ったはずです。

(現代語の活用形)
未然形  連用形  終止形

連体形  仮定形  命令形

それぞれ、未然形は「ナイ」連用形は「マス」終止形は「。」連体形は「トキ」仮定形は「ば」命令形は「!」を下につけたらいいよ、などと教えられたと思います。そうです。活用形は「下につく語」によって決まるものなのです。それはもちろん古文においても同じです。ただ、一つ違うところがあります。

古文では、活用形は以下のようになります。

(古文の活用形)
未然形  連用形  終止形

連体形  已然形  命令形

「已然形」って「いぜんけい」って読むんだって!仮定形と何が違うんだろう?

現代語では、「仮定形」だったのが、古文では已然形になっています。名前が違うということは、当然意味が違うということなので、それを理解するために、未然形から命令形まで、それぞれの言葉の意味を理解していきましょう。

「未然形」「未然」は「いましからず」と読み、「まだそうなっていない」という意味を表します。「連用形」の「用」は「用言」のことで、つまり「動詞」「形容詞」「形容動詞」を表します。よって「連用」とは「用言に連なる(=続く)」という意味を表しています。「終止形」「終止」はそのままで、「文を終止する」という意味です。「連体形」の「体」とは「体言」のことで、「連体」とは「体言に連なる」という意味です。「已然形」「已然」は「すでに然り」と読み、「すでにそうなっている」という意味を表します。「仮定」とは全く意味が異なりますね。「命令形」「命令する形」でよいでしょう。

活用形の示す「意味」

「未然」=「まだそうなっていない」
「連用」=「用言に連なる」
「終止」=「文を終止する」
「連体」=「体言に連なる」
「已然」=「すでにそうなっている」
「命令」=「命令する」

そのように意味を考えていくと、どうやらその言葉に続く言葉を考えていく必要がありそうです。

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まずは、それぞれの活用形になる「下の語」をまず表にあるだけ覚えてください。「未然形」は「ず(ざり)」「む」、「連用形」は「用言」と「て」「けり」「たり」、「終止形」は「。」「と」「べし」、連体形は「体言」と「に」「を」、已然形は「ど」「ども」「ば」、命令形は「!」(実際に「!」はありません)です。これだけでも、読んでいくとかなり多くの活用形が分かるはずです。上の表の例を見てみると、どんな時に「何形」になるか分かってくると思います。再度言いますが、活用形は下につく語によって決まるものです。

助動詞の「ず」や「む」は「まだ起こっていないこと」を表す語だから「未然形」という名前になったんだよ。助詞の「ども」や「ば」はすでに確定したことについて表す語だから「已然形」というんだね。

【下につく語の代表】

「未然形」=「ず」「む」
「連用形」=「て」「けり」「たり」用言
「終止形」=「。」「と」「べし」
「連体形」= 体言「に」「を」
「已然形」=「ど」「ども」「ば」
「命令形」=「!」

解説動画

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係り結びの法則

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 先程の活用形でお話しましたが、文末は終止形(命令形)になるということは分かりましたね。ただし、現代語では見られませんが、古文では文末の活用形が変わってしまうことがあります。例えば以下の形です。

(例文)もと光る竹なむ一筋ありける

「ける」は、「けり」という言葉の連体形です。連体形になったのは、文の途中に「なむ」という語があり、その「なむ」を受けて文末が変化したと考えます。文中の「なむ」が文末を終止形から連体形に変えてしまうと理解してもらったらよいでしょう。「なむ」が文末の語(終止形)に「係って」いって、それを連体形で「結ぶ」ので、「係り結びの法則」というのです。
そのような、「係り結びの法則」が起こる言葉は全部で五語あります。まずはそれを覚えましょう。

係り結びの法則が発生する語

「ぞ」「なむ」「や」「か」「こそ」

これらの五語は文末を変えてしまいますが、それらは2種類に分かれます。「ぞ」「なむ」「や」「か」は文末を連体形にし、「こそ」は文末を已然形にします。

係り結びの法則

(係り)「ぞ」「なむ」「や」「か」 
(結び)連体形

(係り)「こそ」
(結び)已然形

ここは知識で理解するよりも、実際に例文に触れた方が分かりやすいと思います。次の例文を見てください。

・声聞くとき秋は悲しき 
・もと光る竹なむ一筋ありける
・春昔の春なら
・いかようにかある
・「この女をこそ」と思ふ。

「悲し」が「悲しき」(連体形)、「けり」が「ける」(連体形)、「ず」が「ぬ」(連体形)、「あり」が「ある」(連体形)、「む」が「め」(已然形)に変化していることがわかればOKです。

文末が終止形じゃないときは、最初に「係り結びの法則」を考えたらいいんだね。

解説動画

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テスト対策(練習問題) 

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おわりに

 今回は古文文法を学ぶうえで基礎となる事項である、活用形・係り結びの法則について学習していきました。これらの内容は古文を読んで行くと当たり前に使われている知識ですが、ここが曖昧だと次の動詞の学習がわからなくなります。今回でしっかりマスターしておいてほしいと思います。

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この記事を書いた人

古文指導歴25年。「受けるだけで15点上がる」古文の先生。難しい文法用語をかみくだいて、テストに直結する形で教えるのが得意です。無料サイト「スマホで学ぶ古文」でも150記事以上を公開中。

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