敬語動詞(本動詞)|学習ポイント&練習問題《完全版》

これを読んで、できるようになること!
  • 覚えるべき「敬語動詞」が分かる!
  • 「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」それぞれに使われる動詞が区別できる!
  • 「敬語動詞」の単語を覚えて、現代語訳ができる!
目次

はじめに

尊敬語と謙譲語と丁寧語について少しずつ分かってきました。次は何を知っていけばいいですか。

それぞれが「誰に対して」使う敬語なのかがわかってきたようだね。では、次は「単語」として敬語を覚えていこうか。それができると、現代語訳の問題にも対応できるようになるよ!

「敬語動詞」の学習ポイント

 今回学習することの要点を示します。

【尊敬語】

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【謙譲語】

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【丁寧語】

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本動詞の用法について知ろう!

 前回は、尊敬語・謙譲語・丁寧語それぞれの働きについて学びました。もう一度確認したい人はこちらを見てください。

今回は、本動詞について学んでいきます。本動詞は「動詞」ですから、それぞれの言葉の持つ意味を理解していく必要があります。つまり、「『古文単語』として覚えていく」ことが求められるわけです。というわけで、文章に出てくるたびに、一語一語覚えていきましょう。

尊敬語の本動詞

 尊敬語の本動詞について、以下に代表的なものを挙げます。一つ一つ覚えていきましょう。

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「おはす」「おはします」
 =いらっしゃる

「のたまふ」「仰す」
 =おっしゃる

「給ふ」「たぶ」
 =お与えになる

「おぼす」
 =お思いになる

「ご覧ず」
 =ごらんになる

「大殿ごもる」
 =お休みになる

「おはす」「おはします」の違いは、「身分の違い」と理解してもらったら結構です。つまり、帝など最高級の身分の人には「おはします」を使うということです。このような変化は他の語ににもあって、例えば、

「のたまふ」→「のたまは
「たまふ」→「たまは
「おぼす」→「おぼしめす

などです。敬語動詞に「す」や「めす」、「ます」などをつけて、より敬意を高めていると考えてもらえればよいです。
また、「のたまふ」と「おほす」は、どちらも「おっしゃる」と訳しますが、「仰す」は「高貴な人が命令する」というニュアンスがあります。ですので、時には「命令なさる」と訳すときもあります。
たまふ」は少しずつ言葉がなまっていって、「たうぶ」や「たぶ」となることもあります。

謙譲語の本動詞

 謙譲語の本動詞について、以下に代表的なものを挙げます。一つ一つ覚えていきましょう。

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「参る」「まうづ」
 =参上する

「まかる」「まかづ」
 =退出する

「まかる」と「まかづ」はどちらも「高貴な人のもとから去る」という意味で「退出する」と訳します。

「申す」「聞こゆ」
 =申し上げる

「申す」「聞こゆ」がどちらも「申し上げる」になるのが不思議ですね。「聞こゆ」は「高貴な人の耳に届く」ように言うので「申し上げる」という意味になるわけです。

「奉る」「参らす」
 =差し上げる

「たまはる」
 =いただく

「たまはる」は「給ふ」(給はす)と間違えないようにしたいですね。「給ふ」「給はす」は尊敬語、「たまはる」(賜はる)は謙譲語です

「うけたまはる」
 =お聞きする

「承る」は「お受けする」という意味もありますが、「お聞きする」「お聞き申し上げる」と訳す方が多いです。

「侍り」「候ふ」
 =お仕えする

「侍り(はべり)」「候ふ(さぶらふ)」は以前、「丁寧語の補助動詞」で出てきましたが、どちらの語も元々は「高貴な人のお側に控える」という意味の語です。語源が「ひあり」(這って控える)「さ守らふ」(そのようにお守りする)というところからも分かりますね。

「つかうまつる」
 =お仕えする
 =いたす(「す」)

「つかうまつる」は「つかへまつる」が音便化したものですが、「つかまつる」「仕る」と出てくる場合もあります。また、「する」という意味の謙譲語にもなります。その場合は、「何を」するのか考えて現代語訳する必要が出てきます。

丁寧語の本動詞

 丁寧語の本動詞は、「侍り」「候ふ」の2つを覚えておけばよいです。補助動詞のときは「ーーです/ます/ございます」でしたが、本動詞のときは「あり」の意味を加えて、「あります/おります/ございます」と訳せばよいでしょう。

「侍り」「候ふ」
 =あります/ございます

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本動詞の説明は以上です。次の練習問題では、前回の補助動詞の知識も含めて、実際に現代語訳してみる練習をしてみましょう。

テスト対策(練習問題)

 尊敬語・謙譲語・丁寧語が理解できたら、現代語訳をする練習に挑戦してみましょう!

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おわりに

 今回は本動詞の用法について理解できました。といっても実際には古文単語として覚えていくしかないのですけどね。いよいよ次回は、最も出題される「敬意の方向」について詳しく学んでいきます。ここが「古文文法敬語」最大の山場ですよ。では、またお会いしましょう。

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この記事を書いた人

古文指導歴25年。「受けるだけで15点上がる」古文の先生。難しい文法用語をかみくだいて、テストに直結する形で教えるのが得意です。無料サイト「スマホで学ぶ古文」でも150記事以上を公開中。

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